米粉パンを求め続けた5年間の話
こんにちは。ぴーです。
唐突ですが米粉パンはお好きですか。
私は好きです。
それなりの米どころである地元を離れを大阪に住み始めて5年。
地元のスーパーではそこそこの確立で見かけていた米粉パンが全然見当たらない・・・。
米粉パンを求め続けた私の話です。
・米どころに生まれ育つ
それなりの米どころ、と先ほど書きましたが北陸にある我が実家では断然
パン<お米 でした。
(もちろんパンも食べますが。)
近所のお米農家の方から30㎏のお米を買って、父の運転する車で精米所に行き、
轟音が響く狭い精米所の中で、精米されたお米が出てくるのを弟達と共に嬉々として眺めていました。
今でも実家からおすそ分けで送られてくる地元のお米を食べて生活しています。
余談なんですが、お米のおすそ分けを要求すると、うちの父はなぜか必ず精米前の30㎏を送ろうとしてきます。
こんな都会の女一人暮らしで精米前の30㎏のお米を一体どうすればいいんでしょう。
うちの父がもしこの記事を読んでいたら、頼むから5㎏ずつくらいにしてください。
・米粉パンに出会う
スーパーマーケットにパン屋さんが入っていたりしますよね。
そういったパン屋さんには大体米粉パンが置いてあった記憶があります。
米どころだからなのかどうか確証はありませんが、少なからず関係しているとは思っています。
正直中学生くらいまでは母が好んで買ってくる米粉パンのことはあまり好きではありませんでした。
理由は菓子パンが好きだったから。その一言です。
実家に現れる米粉パンは全部塩パンのような素朴なパンでした。
ジャムやクリームが入っているわけでもなく、チョコレートが織り込んであるわけでもない素朴なパン。
こんなものの何がそんなに美味しいのか、母の味覚に疑問を持っていました。
たしか18歳になったころ・・・だったような気がします。
当時お付き合いしていた彼とアパートを借りて同棲をはじめた私は買い物にでかけたスーパーマーケットで米粉パンとの再会を果たしました。
あのころは好きじゃなかったけど、ちょっと大人になった今なら美味しく感じるのかな・・・
なんて少女漫画のワンシーンのような気持ちを胸に抱きながら手に取った米粉パン。
帰宅して食べてみるとめちゃめちゃに美味しい。
びっくりしました。本当に。
食感がもちもちしていて噛めば噛むほどお米の甘みが口に広がるんです。
お米より美味いな。と思いました。本当に。
・探せども探せども
その後、大阪で一人暮らしを始めた私は途方にくれました。
近所のパン屋さんにもスーパーにも米粉パンが売っていない・・・
衝撃でした。探しても探しても米粉パンがないんです。
出かけるたびにいろんなパン屋さんをのぞいてみるも、どこにも恋しいその姿がみつけられないんです。
やっと美味しさに気付いたというのにまたしても米粉パンとは離れ離れになってしまいました。
ネットで検索してみるも、ちらほらと遠方のパン屋さんが数件ヒットするだけ。
粉もん由来の小麦文化がパン界も支配しているのか・・・??
これはもしやホームベーカリー的なやつを買ったほうが早い・・・??
もちろん学生でそんな機械を買うお金の余裕もなかったですし、帰省のたびに離れた時間を取り戻すように米粉パンを貪りました。
・専門店様へ行く
時は流れて今年のG.W。
10連休を利用して遊びに来ていた現在お付き合いしている彼とともに、遂に私は聖地・米粉パン専門店へと向かいました。
彼のことはあらかじめ年末年始に帰省した際、米粉パン沼に突き落としてあるので準備は万全です。
大阪メトロ御堂筋線に揺られ長居にて下車。
駅から少し歩くことや、スケジュールの都合でなかなか足を運べなかった専門店。
何度か米粉パンを取り扱っているという市内のお店はのぞいてみたのですが時間帯の都合か米粉パンは発見できず。
しかし!今回行くのは専門店!
ないなんてありえない!というか米粉しかない!!
興奮をまき散らし、謎の向かい風にも負けず歩くこと15分ほど。
遂にたどり着いた米粉パン専門店の 六志さん。
落ち着いた住宅地にある六志さん。
店内には食パンをはじめとして、ピザやクロワッサンならぬコメワッサン、さらにマフィンなど米粉を使ったパンや焼き菓子が・・・。
本当に迷いました。
私が大富豪ならもう店ごと買いたい。
迷いに迷ったすえ、スタンダードな米粉の塩パンとチョコレート味のコメワッサン、そして外せない米粉食パンを一斤購入しました。
・いざ、実食へ
帰宅していざ、実食です。
まずは塩パンからいただきました。
ひとまず真ん中でちぎってみると、なんといいますか、伸びるパン生地の透明感がおもちのソレなんですよ。
そして中のしっとり具合がすごい。しっとりなんてレベルじゃない。むしろ濡れてます。
米粉の割合が高いので噛み応えがもっちもち。いや、もはやもち。
そしてシンプルな塩パンですので口に広がるお米の甘みと、ごはんとは違うパン特有のバターの香りを程よくお塩が引き立てます。
すごい・・・!!!すごすぎるぞ専門店・・・・!!!
感動。おやつにしようと思っていたコメワッサンにも即座に手をだしてしまいました。
こちらもよく知るクロワッサンよりもはるかにしっとりもちもち。口の中でチョコレートが混ざり合ってまるでチョコもち。
これぞ、菓子パン。心で泣きました。
ちなみに食パンは次の日の朝食で、そのままとバタートーストにしていただきました。
いうまでもなく美味しい。
そしてなにより腹持ちがすごいので、満足感がお昼ごろまで持続しました。天国。
・語りすぎました
米粉パンへの愛が暴走しましてついつい長々と語ってしまいました。
近年のパンブームの波に乗って、米粉パンもブームになってほしい。
そして取り扱う店舗がめちゃめちゃに増えてほしい。(願望)
大阪近郊にお住まいの方はぜひ一度六志さんにも足を運んでみてくださいね!